説教:イエスに出会って

聖書:使徒言行録 917-22
そこで、アナニアは出かけて行ってユダの家に入り、サウロの上に手を置いて言った。
「兄弟サウル、あなたがここへ来る途中に現れてくださった主イエスは、
あなたが元どおり目が見えるようになり、また、聖霊で満たされるようにと
、わたしをお遣わしになったのです。」
すると、たちまち目からうろこのようなものが落ち、サウロは元どおり見えるようになった。
そこで、身を起こして洗礼を受け、 食事をして元気を取り戻した。
サウロは数日の間、ダマスコの弟子たちと一緒にいて、すぐあちこちの会堂で、
「この人こそ神の子である」と、イエスのことを宣べ伝えた。
これを聞いた人々は皆、非常に驚いて言った。「あれは、
エルサレムでこの名を呼び求める者たちを滅ぼしていた男ではないか。
また、ここへやって来たのも、彼らを縛り上げ、
祭司長たちのところへ連行するためではなかったか。」 しかし、
サウロはますます力を得て、イエスがメシアであることを論証し、
ダマスコに住んでいるユダヤ人をうろたえさせた。



ハレルヤ!主の恵みと共に居られますように願い求めます。

今日は2月初めの日曜日です。

シャローム、「主の平和が有りますように」と挨拶しましょう。

今日は「イエスに出会って」と題して分かち合いたいのです。

今日の聖書の個所は皆さんがご存知である有名な個所です。

17節の前に、サウロと言われるパウロがイエスの教えに従う全ての人を
エルサレムに連行するためにダマスコに向かう途中、
不思議な経験をしたとあります。突然天からの光が彼を照らし、
彼の名前を呼ぶ声が有って「あなたはどなたですか」と言うと
「あなたが迫害しているイエスである。」との答えが有ったのです。
一緒に行った人々も声を聞こえて驚きました。

サウロは後にパウロと呼ばれ、キリスト教の歴史に重要な働きをしました。

イエスを迫害した人物がイエスのために献身者として
変わっていったきっかけはダマスコへの道での出来事です。
一言でいえばイエスに出会った事がきっかけです。

サウロと共に居た人もいますが彼らもパウロのように生まれ変わったでしょうか。

聖書には書かれていませんが、サウロを助けている姿から、
サウロの事で信じるようになったのかもしれません。

今日はつの問を皆さんと共に考えてみて欲しいと思っています。

1. 皆さんはイエスに出会いましたか。

サウロはイエスとの出会いが無ければ生まれ変わる事は出来なかったでしょう。
イエスに反対する者として生きて来た人生を180度変えるのは
大変な事ですがサウロはそうなったのです。
聖書には神様に出会ってから新たな生き方に変わった人たちの事が書かれています。
ヘブライ人への手紙121には信仰によって生きた方が
変わった「おびただしい証人に囲まれています」と書かれています。

勿論パウロのような出会いは本当に少なく、ほとんどありません。
サウロの場合も出会った瞬間生まれ変わったのではないのです。
三日間目が見えず、食べも飲みもしなかったと9節に書かれています。
11節ではその時サウロは祈っていると書かれています。
そして「アナニアと言う人が入って来て手を置くと、
元どおりに目が見えるようにしてくれる幻を見ている」と、
神様はアナニアに告げるのです。

サウロの場合、不思議な経験はイエスとの出会いでした。
そして神に向かって祈り続けます。神の導きによって信仰に導かれ、
神様の召しを信じ、それによって生まれ変わったのです。

皆様は神、イエスとの出会いが有りましたか。

イエス・キリストは生きた神です。今も神を信じる人に何とかの形で現れています。

 

2. サウロはイエスが呼びかける声を聞いたのです。皆様はイエスの声を聞いていますか。

日本も宣教の始まりの時には幻を見、神の声を聞いた方が居るでしょう。
今でもイスラエルとアラブのイスラム文化圏では
幻と声を聞くことでクリスチャンになる事が有ると聞いています。

私にはその経験はないですが、聖書の御言葉から神様の声を感じます。
水曜日の祈禱会の時に私は聖書を読んで今自分に語られている御言葉を感じて分かち合います。

神様は礼拝の時、祈りの時、聖書を読む時、賛美する時、
他の人と話し合う時に、或いは夢の中等で私たちに語っています。

聖書の御言葉が心の中に響いてくる時こそ、
その御言葉を大事にして静かな心を持って神様の御声を聞こうとすることで
、神様の声を聞いていきましょう。

私の妻、チンヘは2011年東日本大震災の後に恐ろしさを感じて
韓国に戻ったほうが良いのではないかと言い続けました。私は本当に困りました。
私が何も出来ない困難な時でした。ところが彼女はある日不思議な幻を見ました。
神様がアジア学院に新しいコイノニア、ドミトリ、チャペル、
職員住宅を建てられるというものでした。
その後は恐ろしい不安から解放されて逃げる事など一切ありませんでした。

今も必要な時に神様は幻を通して、聖書の御言葉を通して、
礼拝の説教の言葉を通して様々な所で様々な形で御言葉を与えて下さっています。

 

3. 皆さんは神の知らせと共に生きていますか。

サウロは不思議な経験をして祈りながら自分の信仰を確かめていました。
その時に神様はアナニアを用いて神様の言葉を告げて、
17
節にサウロの経験を踏まえて新たな聖霊の導きに導かれました。
そしてアナニアの祈りによって見えなかった目が元通りに成り、洗礼を受けたと書かれています。

今も神様は礼拝を用いて、聖書の御言葉を用いて、
自然の中の美しさを用いて、色々な環境と人々によって私たちに教えています。

イエスは多くの人々に教えましたが、ある人たちは教えに従って信仰に導かれました
。しかし有る人たちはイエスの教えを聞いても、
共に多くの人々と同じ場所に居ても、イエスに反する行動をとってしまいました。

神様の教えを素直に受け入れて御言葉と共に生きましょう。

 

4. 皆さんは神の導きに従っていますか。

 

19節にサウロは数日の間ダマスコの弟子たちとの交わりをした後すぐに、
大胆にイエスがキリストであると宣べ伝え始めたのです。

神の業、神に従って働きましたが大きな壁にぶつかりました。
そして23節にはユダヤ人は逆にサウロを殺そうとしたのです。
そしてサウロは人々の助けで25節にはに乗せられて町の城壁づたいに
つり降ろされて逃げる事が出来ました。

神の業にも苦しみは伴います。神様の働きにも危険が有ります。
神様のために献身しても苦しみは有ります。
でもその時、その時、神さまは助けの手をも与えて下さいます。

最後にはパウロも殉教しますが全ての事には神の計画が有ります。

全ての時に助けの道が与えられているわけではないことも事実ですが、
その時にも神の導きは有るのです。

皆さんは神様の導きを信じ、神に委ねて、従おうとしていますか。

今週一週間も4つの問を考えながら御言葉と共に行きましょう。