天に富を積みなさい

 

マタイによる福音書619-23

「あなたがたは地上に富を積んではならない。そこでは、虫が食ったり、
さび付いたりするし、また、盗人が忍び込んで盗み出したりする。
富は、天に積みなさい。そこでは、虫が食うことも、さび付くこともなく、
また、盗人が忍び込むことも盗み出すこともない。
あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。」
「体のともし火は目である。目が澄んでいれば、あなたの全身が明るいが、
濁っていれば、全身が暗い。
だから、あなたの中にある光が消えれば、その暗さはどれほどであろう。」

 

 

 

主のみと助けが皆様と共に有りますようにと願い求めます。
隣の人と挨拶しましょう。

説教題を聞いて今日は献金の事を話すだろうと思うかもしれません。

勿論そうですが信仰の原点に基づいて、
聖書の教えは何かを聖書から聞きたいと思います。

なぜ献金をするのですか。会員になると会費を出すように献金をするのですか。
ではなぜわざわざ献金と言うのですか。

「献金とは、会費・寄付金・説教の聴講料ではなく、
主イエス・キリストを信じた人が、その感謝の心を、
神に対して表わすものである。従って、感謝もなく、いやな思いでするなら、
むしろしない方がよろしい。」と言われていますが、
これは「献金はしてもしなくてもよい」と言っているのではなく、
「ぜひこの神様への感謝の心を十分に知ってほしい。
そのようなクリスチャンであってほしいし、
そのような献金であってほしい。」という意味なのです。これは献金に対しての思いです。

あくまでも献金は信仰の告白でありますから、
神様と皆さん一人一人との間で行わなければならないのです。

ですから

1.献金とは感謝を持って信仰を表すものです。

何を感謝して献金するのですか。
完全ではない罪人である私を赦し受け入れて下さった神の恵みに感謝し、
御子イエス・キリストを十字架に掛け、
示して下さった私たちへの愛の恵みに感謝して捧げます。
ですからお金を出すのではなく捧げるというのです。

今日の御言葉には宝を積むと表現していますから、
宝を積むとはお金だけではなく時間、才能、
自分が持っているすべての事を天に積むように捧げるのです。

2. 神の御心に従うことです。

マタイによる福音書21:3節に『もし、誰かが何か言ったら、
「主がお入り用なのです」と言いなさい。』と言ってイエスに
ロバを連れてきたと書かれています。
献金は感謝を持って自ら捧げることです。祈った時に聖霊の教えに従って
、時には無理しながらも捧げることを聖書は教えています。
今まで聖霊の教えに従ってそして神の御心に従って献金をしたことが無かったら、
先ず神の御心が分かるように神様に向かって心を開いて見てください。

マルコによる福音書1412-13に、
ある人に過越しの食事の準備をしなさいと命じたとあります。
列王記上
17書には預言者エリヤとサレプタのやもめの出来ごとが記されています。
やもめがわずか少しだけ残った物を食べて死ぬつもりですと答えたのに、
エリヤは先に私の所に持って来なさいと言われたのです。
ここで言うロバの持ち主、過越しの祭りを準備した人、
サレプタのやもめは神の御心に従って神に従って捧げたのです。

神の御心に従って奉仕し、
神からの招きが有ったのでアーメンと受け入れ従うのが信仰への道では有りませんか。

3. 天に富を積むこととは弱い者たち、貧しい者たち、
困っている者たちの世話をすることを意味しています。

マタイによる福音書25:31-46には最も弱い者、
貧しい者たちの世話をすることこそ天に富を積むことになると教えています。

 天に富を積むことは献金だけではなく、
この最も小さい者の一人に助けの手を差し出すことが
神様にしたことになると言われています。
最も小さい者、弱い者、困っている者に助けの手を伸ばして共に生きる事です。
聖書では目に見える形として神様に富を積むように献金するのではなく、
目に見えないが弱い者と共に、困っている者と共に居られる神を思い、
愛を分かち合うことこそが、
神様が覚えてくださる最も大事な献金であると教えています。

では、なぜ富を天に積むのですか

天のに行くからです。

アジア学院で毎年それぞれの国に帰る前に必要な授業が有ります。
面白い授業です。

学生たちは出来れば多くの物を持って帰りたいのですが制限が有ります。
もし
航空券がビジネスとか、ファーストクラスならば制限が増えますが、
安い
航空券では自分が持っている物の一部だけしか持って帰れないから、
どうすれば良いのかを問いかけてオリエンテーションします。
本当に持ち帰りたいと思うなら先に郵送しなさいと勧めています。

日本から他の国に行くときには限られた制限が有りますが、
この世から天の国に行く時には手ぶらで行かなければならないのです。
ですから天の国への死の飛行機に乗る前に先に富を積むようにお金と、
時間と、賜物と、奉仕と施しなどで天に宝を積む能力が必要とされるのです。
学生たちが皆帰った後に部屋に入って見たら、
ある部屋では綺麗にしてありますが、ある部屋では品物が沢山残されています。

皆様も同じです。今持っている物の中で神様のご用意のために
必要とされるものは何ですかと祈りましょう。
そして神様の声に従って生きましょう。