7月13日
マルコによる福音5:11~19
説 教 題: 『主の憐れみ』
ハレルヤ!
主の憐みが皆様と共に豊かに有りますようにと願います。
挨拶しましょう。「主の憐みが豊かに有りますように。」
今日の聖書の箇所19節の言葉をもう一度読みましょう。
「イエスはそれを許さないで、こう言われた。「自分の家に帰りなさい。そして身内の人に、主があなたを憐れみ、あなたにしてくださったことをことごとく知らせなさい。」
長年汚れた悪霊に取りつかれた人が墓場に住んでいて、人としては見えないほど最悪の苦しみの時を過ごしていた人が癒された出来事が今日の聖書の個所に書かれています。
イエスキリストによって癒されて、今人々と共に生きることが出来、イエスに従って行きたいという人の願いを許されないで、「主があなたを憐れみ、あなたにしてくださった事をことごとく多くの人々に知らせなさい」とイエスは言われたのです。
イエスキリストの憐れみとは何ですか。
今日、皆さんが頂いた主の憐れみとは何ですか。
主の憐れみとは主の贖いの恵みによって与えられる愛を意味します。
贖いとは何でしょう。贖いの赦しは言葉で許すことを宣言するのではなく、罪と過ちを赦すために確実な代価を払って自分を犠牲にして与えられる愛なのです。
イエスキリストはこの人に贖いを与えるために二千匹ほどの豚の命を代価として払ったのです。
イエスは汚れた霊に取り付かれ墓場に留まって人間としての姿が一つも見えず、人々から見捨てられ、誰にも助けられることがないほどの不思議な力で皆に恐ろしさを見せた人を、大きな代価を払ってその人を取り戻し、汚れた霊から解放して人間として過ごすことが出来るようにしたのです。
質問です。皆さんが神様から頂いた憐みを知っていますか。
神様から与えられた憐みは何ですか。
この人はイエスの憐れみが無かったとすれば、死ぬまで汚れた霊の奴隷として墓場を中心に悲惨な人生を送らなければならなかったのです。
全ての人々から見捨てられ、誰からも受け入れられず人々を恐れる暗い人生、希望などは何もなかった事でしょう。最悪の人生でしたが、イエスキリストの贖いのゆえに証し人として神に仕える人に成りました。
皆さんに与えられた神様の憐れみとは何ですか。
1.神様はあなたのために神様が見せて下さった憐れみは一人子イエスをこの世に下さった事です。
ヨハネによる福音書3:16~17「16神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。 17神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。」
クリスマスの出来事を覚えますか。クリスマスは私たちのために父なる神様が独り子をこの世に世界で一番弱い幼子として送って下さった出来事です。これこそが私たちが受けている神の憐れみの愛です。
讃美歌21-475に贖い恵みを告白して讃美しています。一節の歌詞を言いますと
1番の讃美はこれです。
あめなるよろこび 聖なる愛よ、 こよなくとうとき わが君イエスよ、
救いの恵みを たずさえくだり、 おののくこの身に 宿らせたまえ。
この神の愛は他とは比較できない大きく素晴らしい恵みです。この贖いの恵みを頂いたことを信じますか。この神の愛に感謝していますか。
2. 神様があなたのために見せて下さった憐れみの印は十字架です。
エフェソの信徒への手紙2:14~16「14実に、キリストはわたしたちの平和であります。二つのものを一つにし、御自分の肉において敵意という隔ての壁を取り壊し、 15規則と戒律ずくめの律法を廃棄されました。こうしてキリストは、双方を御自分において一人の新しい人に造り上げて平和を実現し、 16十字架を通して、両者を一つの体として神と和解させ、十字架によって敵意を滅ぼされました。」と書かれています。」
ヨハネによる福音書3:14~15「そして、モーセが荒れ野で蛇を上げたように、人の子も上げられねばならない。 15それは、信じる者が皆、人の子によって永遠の命を得るためである。」
主は荒野で不満をつぶやくイスラエルの民に火の蛇を送り、へびにかまれた人々は死にました。しかし、かまれてもモーセの造った青銅のへびを仰ぎ見た人は助かったのです。
今も罪を犯して死ぬはずの私たちが、十字架で死なれたイエスキリストの十字架を仰ぎ見て信じる事で、死から甦って永遠の命に預かる恵みを頂く事こそが十字架の贖いの恵みです。
神の愛、憐みは自分自身を十字架に掛けて私たちのために自分の命を捨てる事で代価を払い恵みの希望の光を贖いの恵みとして下さった方が我らの主イエスキリストです。
贖いの印として私たちのために十字架の道を歩んだ素晴らしい贖いの恵みに感謝し信じ主イエスキリストの贖いの恵みが無駄にならないように大事にして守り信じて生きましょう。
3. あなたのために神様が見せて下さった憐れみの印はイエスの復活です。
イエスキリストの復活は私たちに初穂となり、死んでも生きる贖いの恵みを下さいました。
ここに主の贖いの豊かな恵みが有ります。
贖いの恵みを受けた人に主イエスは「主があなたにしてくださったことをことごとく知らせなさい」との使命を与えています。
贖いの恵みを知っていますか。贖いの恵みと憐みの御言葉によって神様に感謝していますか。
主イエスは私たちに、西那須野教会に福音を知らせなさいと教えてくださいました。
ことごとく知らせるとは伝道する事です。
今年12月に西那須野教会では星野富弘先生の展示会を企画しています。
一人でも多くの人々にお知らせして星野富弘先生の展示会を伝道の道具として神様に用いられますようにとお祈りしましょう。一人でも多くの人々が福音に触れて救われることを望み祈りの声を高く上げましょう。
私たちが救われて素晴らしい贖いの恵みに預かった事に気づき確かに信仰に立って神様に仕える人として歩みましょう。