説教:『命の水』   荒川 治兄(アジア学院校長)

聖書:ヨハネによる福音書 4章13~14節

 

自分一人の力で何か成し遂げようとがんばったり、自分の思い通りに周りや他人をコントロールしたり、変えようとしたりしている時というのは物事がうまくいかないものです。ひどい時には、自分自身が消耗し自分の心が干上がってしまいます。私は、本当に心が渇いて辛かった時、自分の魂を潤すいのちの水を求めてもがきました。

辛くて倒れそうになった時には、まず自分の心が渇いていることに気づくこと。一度立ち止まって、ゆっくりと自分のいのちのリズムに戻ってみること。自分も知らないような自分の深みにあるいのちの泉から湧き出る生きた水を飲むこと。そうすることで、少しずつ、他人の奥深くにあるいのちにもつながることができるようになります。そしたら不思議なことに、あんなに変わらなかった周りが変わってくるのです。自然の力に任せ、他人の中に働く神さまを信じて、自分自身を手放したとき、不思議なことに神様のエネルギーは働きはじめます。

キリストの与えてくださる水は、永遠のいのちへの水です。心の奥深くから生きた水が湧き出すよう神に祈りましょう。